YーFile制作記
hamaguchi
品名:ヤマト社用ファイルケース
デザイン:荒井康豪(日本デザインセンター)
印刷:王友社
抜き:東北紙業社
箔:コスモテック
使用紙:キュリアス スキン ストーン 700X1000 189.0kg
ヤマトオリジナルファイルを作ろう!
ヤマトの会社案内がなくなりリニューアルが必要となりました。しかし予算も時間もない中で、せめて経歴書を入れるファイルだけでもヤマトらしさを出せないものかとアートデレクターの荒井さんに相談をしたのが始まりです。
荒井さんから出てきたダミーがこちらです。
展開すると
横型にすると
Yの文字が縦仕様にも横仕様にも対応出来るデザインが面白いと採用となりましたが、制作する前にいくつかの心配点があがりました。
制作前の心配点
①黒フチ部分の加工
②実際の紙にした場合、ずれが生じないか
③余白部分の有効利用
①は、荒井さんからの指定は黒の箔を紙の淵に施すとのこと。 その時、頭に浮かんだのは予算の心配。
②は、ファイルに適した厚紙を加工すると折り部分が撓み、計算どおりの位置に収まらないのではという心配。
③は、全紙から一面しか取れないので余白がかなり出る。この部分を捨ててしまうのはもったいないという心配。
解決策
①と②に関しては、コスモテックさんと東北紙業さんとの間で色々と試行錯誤が繰り返されました。通常、箔押し→抜きの順で加工が行われますが均一の巾を保つ為、抜き→箔押しの順が良いだろうとの結論になりました。また、箔の巾を3ミリとして部分的な箔押しを繰り返す方法が予算面でもやさしいとのこと。それでも実際の紙との取り組みは思い通りには運ばず、細かな調整は何度か必要でした。
③は、面白い使用法を荒井さんより提案されました。後日制作に入りますので、乞うご期待!
中身に託されたメッセージ
ファイルの中身にはhpにもある「イメージをメッセージにする」というコピーが記されいます。コピーライトは日本デザインセンターの鈴木伸彦さんですが、ヤマト社員がクリエーターのサポートをしつつ、自身もクリエイティブでありたいとの願いが込められています。
1993年から続くアメリカの人気ドラマ「X-File」とはまったく関係ありませんが、「Y-File」を持ったヤマトペーパマン達がドラマのように超常現象を起こす日が来るかもしれません。
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