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2017/06/28

ヤチョー?

moriyama
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「野鳥」じゃないよ「野帳」だよ

先日、ノート関係の加工を得意とするお客様との会話の中で「最近、ヤチョーが流行っているのをご存知ですか?」との質問がありました。正直、まず思ったのが「野鳥!?」でしたが、正しくは「野帳」と書きます。もともとは測量士の方が野外で使われていたのが始まりで正式名称は測量野帳です。日本を代表するノートメーカーコクヨから1959年に発売されて以来50年以上に渡って売れ続けデザインも変わらずの珍しい商品です。今この野帳がアウトドアのシーンを中心に注目を浴びているんです。 

ヤチョーのトクチョー

測量野帳には「LEVEL」、「TRANSIT」そして「SKETCH  BOOK」の三種類があります。LEVELとTRANSITはそれぞれ水準測量、トランジット測量に対応した罫線でSKETCH BOOKは3mm方眼になってます。みなさん自分にあった野帳を選んで使われているみたいですね。この三種類全てに共通し、野帳最大の特徴はなんと言っても表紙の厚さではないでしょうか。野外で使われるので立ったままでも書きやすいように表紙が硬く作られており「糸かがり製本」で綴じられているので180度ページを開くことが出来ます。胸ポケットに入るコンパクトな佇まいと使い勝手の良さが多くのヤチョラーと呼ばれる愛好家の方々がいる要素ですね。そのほかにも薄い、安いなどがヤチョーのトクチョーです。

進化するヤチョー

50年以上に渡って大きなデザインの変更がなかった野帳ですが野外で使われることを考慮して汚れや水に強い進化版「ブライトカラー」も開発されています。このブライトカラーには樹脂合成紙「ユポ」が使われています。ユポの特徴としては水・油に強く破れにくいことがあげられまさに野外で使用するにはもってこいですね。

手を加えて自分だけの野帳を!

先ほども少し触れましたが野帳にはヤチョラーと呼ばれる愛好家の方々がいます。みなさん好きなようにデザインをしたり使いやすいように工夫しています。シンプルな野帳を自分だけのオリジナルヤチョーに変身させて楽しんでいます。おおげさな言い方かもしれませんが、一冊の野帳がその人のライフスタイルに変化をもたらしているようです。みなさんも世界に一つだけの野帳を作ってみるのはいかがでしょうか。

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